プロショップとの上手なお付き合いがロードバイクの楽しさを広げます
ロードバイクは、自分だけの乗物です。だからこそ、親身に話し合い、相談し、常に責任を持って愛車の面倒を見てくれる『プロショップ』の存在が重要です。
『プロショップ=プロ御用達』と誤解している方が居るかもしれません。しかし、プロショップとは、『プロならではのサービスを受けられる店』なのです。
Ⅰ プロショップのメリット
- 1.メンテナンスをしてくれる
- ロードバイクは、ワイヤー、ブレーキ、タイヤなど、消耗部品が多い乗り物です。その内の殆どは、自分で交換可能ですが、ロードバイクの扱いに慣れていない内は、ショップに依頼した方が、確実で安心です。何度も通う内に、技術を教えてもらえることも、プロショップを活用する魅力の1つです。
- 2.バイクトラブルをすばやく解決してくれる
- 自分で修理出来ないバイクトラブルを放っておいても、楽しいサイクリングが、不快なものになるだけです。そんな時は、プロのメカニックに相談すると、適切な修理・調整が出来ます。
- 特に、複数個所の不具合を抱えている場合は、確かな技術と豊富な経験を持つプロショップに相談することをお薦めします。
- 3.パーツを交換したい時の相談相手になる
- ロードバイクのアップグレードを考える時に、パーツのことを知り尽くしたプロショップに相談すると、親身になってアドバイスしてくれます。
- ちょっとした相談に足を運んでみるだけでも、得るものがあるはずです。
- 4.気の合う仲間が見つかる
- プロショップのサイクリングチームには、同じ趣味を持つ人達が、大勢集まっています。共通の趣味、共通の話題で盛り上がり、楽しい時間を過ごせること請け合いです。
- また、一緒にイベントや、レースに出たりと、ロードバイクの楽しみ方が、拡がります。
Ⅱ プロショップでロードバイク購入を検討するなら
ロードバイクを購入する為に、ショップに行くにしても、必ず事前に決めておくべきことが、2点あります。それは、ロードバイクをどの様に乗りたいのかという『目的』と、それに掛ける『予算』です。
- 【目的:ロードバイクでどんなことをしたいのかを考えよう】
- ロードバイクを生活の『足』として、実用的に使っても、もちろん便利ですが、その様な用途には、ママチャリやクロスバイクの方が、より便利です。
- やはり、ロードバイクは、サイクリングやポタリング、様々なイベントに参加したりする方が、楽しみ方がより大きく拡がります。
- 【予算:ロードバイク以外の小物もトータルで購入を考えよう】
- 初めてロードバイクを購入する場合、予算は、完成車で10~20万円という方が、多いのではないでしょうか。この予算に、プラスαで5万円位を小物の購入に用意する必要があります。
- ロードバイクは、車道を走行する為、身の安全を守る為の『ヘルメット』や『グローブ』、効率的な走行に必須の『ペダル&シューズ』、長距離・長時間走行による痛みを和らげる『レーサーパンツ』など、必要なアイテムの購入に充てる為です。
- これらは、必須アイテムですから、欲しいロードバイクの価格+アルファの予算が、足りないのであれば、ロードバイクを購入しても、乗ることは出来ないと考えた方が良いでしょう。
ショップに行く前に、『目的』と『予算』の2点をイメージしてから行ってみると良いでしょう。
しかし、具体的なイメージは『これから』という人は、ウェブで検索したり、雑誌を観たり、思い切ってショップに行って相談してみることもお薦めです。
プロショップなら、何でも親身にアドバイスをしてくれますし、プロショップと上手に付き合っていくと、購入前の相談から、ロードバイクの購入、買った後のメンテナンスや、仲間との交流など、様々な面で、便利で、なお且つ楽しさも拡がります。
Ⅲ これからのサイクルライフを任せるショップ選びとバイク選び
実際に、目的と予算がイメージ出来たら、購入するプロショップを選びましょう。
プロショップのタイプは様々です。ロードバイクのみ扱うショップから、ロードバイクの他に、MTBやミニベロなどスポーツバイク全般を扱うショップや、一般車も併せて扱う街の自転車屋さん的なショップ、他にも特定ブランドのみ扱うコンセプトストアなど、ショップごとにタイプや、スタッフの得意分野も様々です。
ロードバイクを楽しむ為に、自分のスタイルに合ったプロショップを探してみて下さい。
お世話になるプロショップを決めたら、いよいよスタッフと目的や予算の相談をしましょう。スタッフに、バイクの希望ブランドやパーツ、ロードバイク経験や目的、予算を伝えて、あれやこれやと相談します。
特に最初に購入する場合は、膨大なバイクの中から選ぶことになるため、具体的なイメージや、バイクの知識が無い場合は、とことん話し合いましょう。この相談し、アドバイスを貰い、また雑談すること自体も、ロードバイクの楽しみの1つです。
相談することで、色々なアドバイスを貰えますが、最後に購入するか決断するのは自分です。ロードバイクの見た目で選ぶも良し、ブランドイメージで選ぶも良し、はたまたお気に入りのプロ選手が居るならば、選手と同じブランドにするも良し。
自分が乗るバイクですから、自分が気に入れば、それがベストな選択なのです。
- ※ 複数のブランド、バイクで迷ったら・・・
- どのブランドもエントリーモデルとして、凡そ同じ価格帯のモデルを出している為、迷いも生じる方も居ると思います。
- そこで、選び方の1つの手段として、コンポーネント(以下、コンポとします。)のグレードで考えることをお薦めします。
- コンポは、購入後でも交換可能でが、最初から、上位コンポが付いていれば、後でグレードアップを考える際、コンポ以外のホイールや、パーツなどへ予算を掛けることが出来ます。
逆に、付属のホイールなどを基準に考えることも出来ますが、コンポを後でグレードアップすることは、ホイール交換などと違い、経験豊富なベテランでも、容易に交換は出来ません。
その為、ショップへ組み換えを依頼することになり、費用も掛かってしまいます。
Ⅳ フィッティングを経て初めてあなたのロードバイクになります
ロードバイクは、身体と一体化することによって、真の性能が発揮されます。そのため、購入する際、身体のサイズを測り、ロードバイクをあなたの身体に合わせる『フィッティング』が必要になります。
プロショップでは、あなたの体格や、体力、経験、目的などを考慮して、サドル、ハンドル、クリートなどの取付け位置を、最適なポジションへ調整してくれます。
このフィッティングを経て、初めて『あなたの為の』、『あなただけの』ロードバイクが完成します。
Ⅴ ロードバイクを持って帰ろう
ロードバイクは、取り寄せ~組み付け~フィッティングなど、多くの工程を経る必要が有る為、あなたの元へ届くまで、どうしても時間が掛かってしまいます。
しかし、そのような工程を経て、念願のロードバイクの納車の日を迎えたら、その持ち帰り方も考えておくことが必要です。
- 【パターン1.乗って帰る】
- 何といっても1番な方法は、直ぐに喜びと楽しさを感じることが出来る『乗って帰る』方法です。
- 購入後も上手く付き合っていくことを考えると、ショップが自宅からロードバイクで行ける『距離』ということをショップ選択の基準にすると良いでしょう。
- 【パターン2.自動車で取りに行く】
- 次にお薦めな方法は、自動車で取りに行くという方法です。
- ロードバイクに乗って帰ることが出来ない距離の方や、乗って帰ることが出来そうな距離だけれど、不安な方にお薦めです。
- 特に自動車の場合は、いずれロードバイクを車載して、イベントに参加するかもしれない『その時』の為に、安全で安心な車載方法を、プロショップで直接教えて貰うことが出来る絶好の機会になります。
- 【パターン3.配送してもらう】
- 最後の方法は、ショップに配送を依頼する方法です。
- 上記と同様な条件の方で、自動車で取りに行くことが難しい方にお薦めです。
- 大事なロードバイクを、配送業者に任せることは、不安かも知れません。しかし、プロショップが取引している業者なら、大丈夫です。プロショップが、安全に配送出来るよう、梱包してくれます。
Ⅵ 初期メンテナンス
ロードバイクが手元に届いたら、週末のサイクリングが、楽しくて、待ち遠しくて、堪らなくなるかも知れません。
しかし、ロードバイクを乗り始めて、最初の1ヵ月間程度は、ワイヤーの初期伸びや、各種パーツの馴染みなど、色々な個所に、様々な変化が出て来ます。
何処のショップでも、初期メンテナンスは、購入時のサービスに含まれている所が殆どです。1ヵ月程度乗ったら、ショップに初期メンテナンスをお願いすると良いでしょう。