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FELT
F4X
Fシリーズで培った技術をフィードバックしたCXレーサー
¥ 300,600(税別)
- Fxシリーズ
- ブランド
- コンセプト
- 製造技術
- マテリアル
- スペック
- サイズ
ロードで培った反応性を最大限注入したCXレーサー
目まぐるしく変化するシクロクロスのコースは、ライダーには高いスキル、バイクには究極の耐久性を求めます。FELTがサポートする選手はFXシリーズに、泥・砂・雪でも安定した操作性、ヒルクライムや障害物を担いで超える時には軽量性、どんなに泥まみれになっても新品のようなシフティング、完璧な制動力、コーナー直後の圧倒的な加速性を求めました。どれ1つ欠けても受け入れることはでいないと開発チームは突き付けられたのです。
世界トップクラスで闘えるバイクを完成させるため、何度もアメリカチャンピオンに輝いた実績のあるRyan Terbonとトライ&エラーを繰り返して、FELTが誇る軽量ロードレーサーであるFシリーズとシクロクロスの理想を融合させたFXシリーズが完成しました。理想の強度とネジれ剛性、ハードなセクションをものともしない走破性を確保しながら、Fシリーズ並みの軽量性を持つFXシリーズは、サポートライダーの要求に見事に応えたのです。
カーボン、アルミのフレーム素材にかかわらず、シクロクロスに求められる厳しい要求を満たし、オンロード、オフロードを自在に駆け抜けるシクロクロス専用モデルが、FXシリーズです。
BB386
シェル幅の広いBB規格を採用することで、リアのタイヤクリアランスが拡大。36Cまでを想定しています。ニュートラルかつ切れのあるコーナリングと、ライダーをアシストするようなダンシングやスプリントでの高い反応性を持つストレートフォーク。カーボンモデルは全サイズで異なるオフセットを採用するこだわり。フレームサイズによりフォークの剛性としなりを変化させた設計で最高のライドフィールを実現します。
Thru-Axles
スルーアクスルハブを前後に採用。ホイールとフレーム&フォークのたわみを抑え、ハードなコースレイアウトに対応。ブレーキローターとブレーキパッドの擦れも解消します。
Hydraulic Disc Brake
コントロール性が高く、小さな力で操作できる油圧式ディスクブレーキによって、ロングライドの後半においても快適なライディングを楽しめます。
FELT STORY
"To design, develop and deliver the best bicycles in the world."
ジム=フェルトはモーターサイクルのメカニックで、ホンダ・ヤマハ・カワサキなどのために仕事をしており、トレーニングとしてトライアストンにも取り組んでいました。モーターサイクル業界にいるジムにとって満足できるトライアスロン用のバイクは当時なく、ジムは自分でフレームを試作していました。制作にあたり、空気抵抗の削減とライダーのポジションの最適化を重視したジムは、幾度も風洞実験を重ねてバイクのデザインを練り上げました。
そのバイクの噂はEASTON社に伝わり、フレームチューブの開発を任されるようになりました。独自の理論でアルミ素材のブレンドから成形までを手掛けたチューブは、GT・トレック・スペシャライズドなど名だたるブランドに採用されました。同時にアイアンマン世界チャンピオンのポーラ=ニュービーフレジャーのためのバイクを製作するプロジェクトも進め、開発したバイクでポーラは4度目のアイアンマン世界チャンピオンになりました。
最初のトライアスロンバイクを作ってから10年後に、ジムは自転車産業界に広く顔の利くビル=ドーリング、欧州市場のディストリビュータとして活躍していたマイケル=ミュルマンらと、ドイツでFELT社を設立し共同経営に乗り出しました。そして、独自の理論によりアスリートの能力を極限まで引き出すフレームを開発し、ツール=ド=フランス、世界選手権、五輪、アイアンマンで数多くの勝利を獲得したFELTは、世界で最も尊敬されるレーシングブランドの一つになりました。
”To design, develop and deliver the best bicycles in the world.”という言葉は、会社を大きくすることなどではなく、実直により良い製品づくりを目指す3人の共通した思いを表しています。近年では、他社が追随するカーボンフレームの新しい成型方法をいくつも導入し、ブランドのルーツでもあるエアロダイナミクスにおいては世界トップの製品を常に送り出し、さらなる進化を続けています。
FELTの限界への挑戦は決して終わることがありません。
FAST,LIGHT,SMOOTH
この3つの要素はFELTが開発するフレームに求める永遠のテーマです。それぞれの要素は相互に関係しながら成り立っており、1つの要素が増強しても減退してもバランスが崩れ総合力を発揮できません。軽さだけを追求すると剛性が低下し速さが犠牲になります。速さのみを追求し剛性を高めれば快適性が犠牲になります。FELTのすべての製品開発に共通するのがこの3つのバランスなのです。
FELTのフレームはそれぞれのサイズで乗り味が異なるという事実
通常、同じ素材でフレーㇺを作った場合、小さいサイズは硬く、大きいサイズは柔らかくなります。しかもライダーの体格やパワーによって求められる剛性は全く変わってきます。
FELTではパワーが低く小柄なライダーと、パワーが高くフレームへの負荷が大きい大柄なライダー、それぞれに最適な剛性とライドフィールを求めて、フレームサイズごとにチューニングを施しています。
チューニングはエントリーのアルミバイクからハイエンドバイクまですべてのバイクで施されており、パイプの厚み、バテッドの箇所、テーパー加工の角度、接合面積、カーボン素材のブレンド、繊維を重ねる角度、そしてジオメトリーなど多岐にわたります。
時間とコストはかかりますが、"FAST,LIGHT,SMOOTH"なバイクを市場に送り出すためにFELTバイクに欠かせないチューニングです。
デザインプロセスのスタート
FELTのバイクは長い年月をかけて幾度の試行錯誤を重ねて開発されます。高性能なバイクを可能な限り多くのライダーに提供する為のFELT独自のデザインプロセスです。
まず、開発を始める前にエンジニア、プロダクトマネージャー、そしてサポートライダーら、各分野のエキスパートが、それぞれ自らの理念をぶつけ合います。このオープンディスカッションこそが重要なもので、新モデル開発のコアを決定づけることになります。目指すものが明確になることで、デザインプロセスはスタートします。
最新のコンピューターソフトウェアを駆使した設計と開発
新しいバイクはバーチャルの世界でまず息を吹き込まれます。CADを用いコンピューター状に描いた3Dのフレームにすべてのコンポーネントを組み込み、完成車としてみた各部の機能性や耐久性を幾度もチェックします。
そして、FEA(有限要素解析法)、CFD(数値流体力学)などの最先端のコンピューターソフトウェアを駆使し、チューブ径や形状、厚さのデータを何百時間も費やして解析します。剛性や快適性、路面追従性、そしてエアロダイナミクスなど求めるライドクオリティーを実現するまで何百回もフレーム形状が見直されます。ここにFELTが積み重ねてきた経験が活かされます。
やっと完成したデザインを、今度はFDMと呼ばれる3Dプリンターで現実に形にします。この3Dプロトタイプはウインドトンネルに持ち込まれ、数えきれない回数のテストと微調整を繰り返します。エンジニアチームが完全に満足する性能を実現して初めて、カーボンモールドマシーンは始動します。
FELTファクトリーラボとウインドトンネルでのプロトタイプ解析
カーボンモールドが完成すると様々なカーボンブレンドとレイアップによるプロトタイプ製作が始まります。そしてFELT開発オフィスにあるファクトリーラボにて専用の試験機を使って剛性や路面追従性をチェックし、プロトタイプへのフィードバックを繰り返します。カーボンマテリアルのブレンドやレイアップは非常に繊細な作業ですが、剛性、耐衝撃性、路面追従性、ライドクオリティーを決定づける重要なプロセスです。
同時にエンジニアチームは完成車になったプロトタイプをウインドトンネルにも持ち込み、フレーム形状の改良を加えていきます。FELTにとってウインドトンネルは、完成したバイクの性能を確かめたり、マーケティングの道具として利用する場ではありません。ウインドトンネルはFELTにとって新しいバイクを熟成させる、開発に絶対不可欠なものです。
品質と安全性へのこだわり
FELT社ではCPSC(アメリカ消費者製品安全委員会)が求める数値を大きく上回る社内規格を設けています。強度、剛性、制度、表面処理。ファクトリーラボでは、厳密な安全試験が日々繰り返し行われています。コンピューター上での趣味レーション、プロライダーによるテストライド、そしてファクトリーラボでの安全試験。これら全てをクリアした製品だけが市場に出ることを許されます。
FELTデザインの哲学
プロトタイプをテストライドするのはプロライダーだけではありません。FELTのスタッフは一人一人が熱狂的なサイクリストであり、一人のサイクリストとして自社のバイクを厳しい目でチェックします。目指すところは、全ての製品にFELTらしい最高のライドフィールを与えることです。
最終段階で開発チームとプロライダーが納得しなければ市販化されることはありません。簡単に開発し、それなりの価格で市販することは出来ますが、それはFELTの選択すべき道ではないのです。
時間はかかっても、より良いバイクだけを生産していくことが、FELTのデザインを貫く信条です。
FELTだけが持つ驚異のカーボン技術
"FAST,LIGHT,SMOOTH"なバイクを実現するレシピ
カーボンフレームは、カーボンシートを必要な大きさに裁断し、モールドに重ねながら敷き詰めていくことで形作られます。よくカーボンフレームのグレードは使用するカーボンのモジュラス(弾性率)で語られます。しかしハイモジュラス(高弾性)カーボン一種類だけで作られるほどカーボンフレームは単純ではありません。
ハイモジュラスカーボンを理解するにはワイングラスをイメージしてください。ワイグラスは薄くて堅いですが床に落としたら粉々になってしまいます。こんどは プラスチックのコップをイメージしてください。堅くはありませんが床に落としても柔軟性があって割れません。モジュラスの高くないカーボンは剛性はそこそこでも高強度なのです。もしハイモジュラスカーボンだけで作られたカーボンフレームがあったら直ぐに壊れてしまいます。つまり理想のカーボンフレームを作るためにはモジュラスの異なるカーボンシートをブレンドする必要があるのです。
もう一つ大事なのはカーボンシートの方向です。カーボンには剛性を発揮する方向があり、90°変わると極端に剛性が下がります。そのため方向を変化させてカーボンシートを積層することで剛性と柔軟性をコントロールする必要があります。
FELTではエントリーグレードであっても他社より薄い75FAW以下のカーボンシートを使用しています。フレームをチューニングするためには薄いカーボンシートを多く重ねることが効果的だからです。その為、カーボンシートの大きさ、形状、モジュラス、方向を支持するレシピであるレイアップスケジュールは他社の数倍から10倍にもなります。
レイアップスケジュールは、CADやFEAなどのコンピューターシュミレーション、FELTアスリートによりプロトタイプテスト、そしてカーボンフレームを長年突き詰めてきたFELTの経験により決定されます。"FAST,LIGHT,SMOOTH"なバイクを送り出すための緻密なレシピが、FELTのカーボンフレームに、UHC=Ultra Hybrid Carbonという名称を用いている理由です。
製造したすべてのカーボンンフレームに課される検査
カーボンシートを積層することで作られるカーボンフレームは、カーボンレイアップを1枚間違うだけで剛性が変化します。FELTでは、一般的には製造数の5%程度しか行われていない剛性検査を、製造したすべてのカーボンフレームに対して行っています。
剛性検査は、フレームを台座に固定し一定の負荷を掛けて、そのしなりを確認します。問題のあるフレームはこのしなりが変化するので、製造上の欠陥等によるあらゆるフレームのパフォーマンス低下を発見することができます。それに加えてランダムでの限界強度試験も行っています。
「To design,develop and deliber the best bicycles in the world.」という理念を掲げるFELTが、最高の量産フレームを保証します。
In Side Out(イン サイド アウト)
FELTがカーボンフレーム内部の滑らかさにこだわる理由
従来のフレーム内部のモールド(型)としてビニール製バルーン(風船)を利用する製造工程では、内部に大量のビニールやレジンが残り、シワが出来てしまう問題がありました。これは強度と剛性に関係しない不要な重量が増えてしまうことだけでなく、強度を低下させ、意図した設計が100%発揮されない原因ともなっていました。
FELTはバルーンの代わりにシリコンとEPS(ポリエチレン)のインナーモールドを使用することで、不要な残留物を大幅に削減することに成功しました。InsideOutによって成形されたフレームは、内部が非常に滑らかなことが特徴です。
フレーム内部が滑らかで凹凸や残留物がないということは、設計通りにフレームが成形されているということです。InsideOutがフレームに理想的な剛性、強度、快適性を与え、FELTらしいライドフィールを提供します。
Modular Monocoque Construction(モジュラー モノコック コンストラクション)
見た目では分からないFELTのこだわり
99%のブランドでカーボンフレームのフロント三角とリア三角を別に成形することは行われています。
一般的な製造工程では、リア三角は、シートステー×2、チェーンステー×2、リアエンド×2。フロント三角と併せると合計7つのパーツから作られます。フレームサイズによってステーをカットするだけでジオメトリーを調整できるので、金型は一つで済みコストが下がります。
FELTのカーボンフレームの違いは、フロント三角とリア三角右側、左側の合計つのパーツから作られていることです。もしフレームサイズが5サイズあった場合、金型が5種類必要になります。この方法はコストは圧倒的に掛かりますが、フレームサイズごとに剛性や柔軟性をチューニングしているFELTのバイクには欠かせません。さらに接合するパーツが少ないため、接着部分の重量増と振動吸収性の低下を防ぎます。見た目では分かりませんが、全てのフレームサイズで"FAST,LIGHT,SMOOTH"を目指すFELTのこだわりです。
TeXtreme(テクストリーム)
革新的カーボンマテリアル
F1マシンや航空宇宙産業などの膨大な予算が投入されるシーンでしか使用されない最新素材である『TeXtremeカーボン』。スウェーデンのOxeon社の高度な技術により、カーボン繊維を糸ではなくテープ状に成型。飛躍的なフレーム性能向上に貢献しています。
- テープ状のカーボンを編み込むため、同じ強度で厚みが薄い=同じ体積に多くのシートを重ねて高い強度を実現。
- 編み込みが少なく、カーボン繊維の弱点である「曲げ」を最低限に抑えられる=カーボン繊維の本来の強度を発揮。
- 隙間が少ないため、カーボンを製品として利用する際に必ず必要な樹脂の使用量を減らせる=同じ強度でもより軽量。
ミドルグレードカーボン
UHC Advanced
20%の軽量化を実現したミドルグレード
UHC Advancedは、UHC Performanceに主に60tのハイモジュラスカーボンを加えることで、より軽く、高強度を実現したカーボンフレーム。特にチューブのクロスセッションに使うカーボンシートの枚数を削減。カーボンシートの弱点である屈曲が最小限になることで強度と耐久性が向上しています。ハイモジュラスカーボンを加えることで、UHC Performanceより平均20%軽量になり、入力への反応性も大幅に向上。UHC Performanceからさらにレーシーなフレームへと進化させています。
Model | F4X |
---|---|
Price | 300,600円(税抜) |
Size | 470、500、530 |
Color | ピスタチオ |
Weight | 9.10kg |
Frame | UHC Advanced + TeXtreme カーボン、BB386、12 x 142mm Syntaceスタイルスルーアクスルドロップアウト、shoulder friendly top tube、電動式互換 |
Fork | UHC Advanced カーボン、アルミコラム、ポストマウントディスクタブ、 15 x 100mm MAXLE スタイル ドロップアウト |
Headset | FSA NO.38/42、1.125" - 1.5" |
Stem | Felt CXR SuperLite、90mm |
Handlebar | Felt CXR SuperLite、Ø31.8mm |
Shifters | SRAM Rival Cx1 DoubleTap |
Front Derailleur | N/A |
Rear Derailleur | SRAM Force Cx1 ミディアム ケージ |
Crankset | SRAM S350 Cx1 GXP |
Chainwheel | SRAM XSYNC、40T |
Bottom Bracket | Token For BB386 PressFit Frame and SRAM GXP Crankset |
Cassette | SRAM、11-32T |
Brake Levers | SRAM Rival Cx1 DoubleTap |
Front Brake | SRAM Rival 油圧式 ディスク SRAM 160mm ローター |
Rear Brake | SRAM Rival 油圧式 ディスク SRAM 160mm ローター |
Saddle | Prologo Nago Evo X8 T2.0 |
Seat Post | Felt CxR2、Ø27.2mm |
Seat Post Clamp | Felt シングルボルト、Ø31.8mm |
Rims / Wheelset | Novatec 30 ディスク |
Front Hub | Felt R2 Disc, sealed bearing, 24H, 100 x 15mm thru axle |
Rear Hub | Felt R2 Disc, sealed bearing, 28H, 11-speed, 12 x 142mm thru axle |
Spokes | 2.0mm ステンレス |
Tires | Schwalbe X-One Evo、700c x 33c |
Size | 470 | 500 | 530 |
---|---|---|---|
Head Tube Angle | 70.5° | 70.5° | 71.0° |
Seat Tube Angle | 75.5° | 74.5° | 73.5° |
Top Tube Horizontal | 515 | 530 | 545 |
Top Tube (C-C) | 501 | 515 | 530 |
Head Tube Length | 110 | 120 | 130 |
Seat Tube Length | 470 | 500 | 530 |
BB Drop | 65 | 65 | 65 |
Rear Centre | 430 | 430 | 430 |
Front Centre | 599 | 604 | 605 |
Wheel Base | 1022 | 1028 | 1029 |
Stand Over Height | 726 | 750 | 775 |
Fork Length | 393 | 393 | 393 |
Fork Offset | 50 | 50 | 50 |
Reach | 380 | 382 | 384 |
Stack | 523 | 533 | 544 |
適応身長(cm) | 155~165 | 160~175 | 170~180 |